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お子さまの「わからない」を知ることで能力アップ

親御さまから「簡単な問題なのに子どもが解けないことがあります。

この問題は難しいのですか?」と問題の難易度をご質問されることがあります。

問題を見ると簡単に見えますが、難しい問題の場合があります。

親御さまが簡単と思える問題で間違えるのは、設問の言葉の意味が難しい場合が多いです。

お子さまの「わからないのがどこか」を見極めることが大切なのですが、簡単ではないかも

しれません。

ご家庭で何度も説明して解いた問題や似たような問題を解いてできなかったら

「どうしてできないのだろう」と不安になることもあるでしょう。

では、どのようにしてお子さまにとってのペーパーの難易度や「わからない」を知り

「わかる」にしていくことができるのでしょう。

1⃣つまずきが何なのかを考える

1.「言葉の意味を理解しているか?」

例えば「どちらが多いですか?」「どちらがいくつ多いですか?」はできるのに

「数の違いはいくつですか?」はできなくなります。

その違いは何なのでしょうか。
同じ数の問題に見えても、設問が少しでも変わればお子さまは難しいと感じ、戸惑います。

「数の違いはいくつ?」は言葉の理解が必要となり、5と7の違いであれば、おはじきで

ひとつずつ数を対応させていき、5までは同じで 6,7と違いが出てくることを知り2個の

差を理解していきます。

算数で使う言い回しは普段の生活の中での使い方と違ってきますので、お子様さまがその違い

を理解して正しく聞き取れるまでの説明はしていきたいです。

 2.小学生でも難しい問題があることを知る

「数の違いは?」という設問は小学校1年生の引き算の問題です。 

小学校1年生の算数の1学期に学習する内容ですのでお子さまがわからなくなるのは無理もない

のです。

引き算の文章問題において「どれだけ多い・少ない?」「数の違いは?」と学習していきます。 

小学校1年生でも、引き算の文章問題の「数の違いは?」で急に間違いが増えていきます。

1年生でも「数の違い」の意味をおはじきやタイルなどの具体物で考え、数を対応し理解させて

問題に取り組んでいくことで、言葉の意味を正しく理解して「わかる」に繋がります。

このように、お子さまが学んでいない高いレベルの問題も含まれていることを知ることでつまず

きがわかってきます。

3.お子さまと問題の難易度の感じ方のズレがあることを知る

問題の答えがわかっていると簡単だと予測できたり、主観的な難易度の点から考えたりすること

で難易度の感じ方のズレは起こります。

その他に

〇お子さまと親御さまの得意分野が違い簡単だと予測してしまう。

〇周りの状況などのデータを判断基準にしている。

難易度の感じ方のズレを知ると、親御さまから見て簡単で同じような問題に見えても親御さまは

「これは簡単な問題」と思い込まないように意識しましょう。

どのようなズレなのかを確認していくと解ける問題もあり、お子さまの「わからない」に気づく

ことができます。

4.取り組んだペーパーのどこがわからないかを見極める

わからないままにせず、できない問題に固執して解き過ぎず、どの領域のどこまで理解ができて

いるのかを見極めながら、できなった問題は解き直しをしていきます。


2⃣どうやって見極めていく?

ペーパーを理解度別に分類する
どこがわからないかを見極めるに役立つのが、理解度別に入れるファイル・ケースをつくること

です。

1.解いた理解度別のペーパーを入れるファイル 
・よくできたペーパー ( 理解に余裕がある )

・できたペーパー    ( 理解にやや余裕がある )

・もうすしで できたペーパー( もう一歩で解ける )

・できなかったペーパー   ( 理解できていない )

タグの部分にお子さまの好きなキャラクターシールを貼りどこをどの場所にするかはお子さんの

意見を尊重し相談しながらつくります。

お子さまが主体的にかかわれることで、自分の学習という意識が生まれます。

このファイルをつくることで、ペーパー学習でのお子さまの「わからない」傾向が読み取りやすく

なります。

お子さまも自分なりに理解度を判断しながらペーパーを入れていきます。

お子さまは「できない」より「できた」の場所に入れるのが嬉しくできたペーパーを増やせるよう

に取り組むようになっていきます。

自分の勉強という意識を自然と持ち始め、意欲的に取り組めるようにもなっていきます。

2.ファイルから理解度別ケースに移す。
その後のペーパーは理解度別のケースをつくり、そこに入れていきます。

親御さまがどのような間違いのペーパーなのかメモをして入れていくと再度解く時にわかりやすく

なります。

大変よくできたペーパーのケースにプリントが増えていくと自分がどれだけ解いたかを可視化でき、

お子さまのモチベーションが上がります。

ペーパーを解き直す時期

1.まずは翌日に解
もう少しでできたペーパー、できなかったペーパーの順に解き、前日からの理解度を把握しながら

よくできたペーパー、大変よくできたペーパーケースに移せるように学習意欲が湧いてくるような

言葉がけが大切です。

2.さらに、できなかったペーパーは少し時間(5日~7日くらい)をおいて再度解く。
苦手意識を持たないようにしながら、他のできたペーパーが増えたことで、知識や理解力も付いて

きているはずですので、固執しすぎないように工夫しながら解いていきます。

できない問題は時間がかかっても具体物を使って「その問題のおもしろさ」を知る学習が効果的

です。

3.できた問題もできない問題に時々挟んで解いていく

新しい問題も増えていくので、これを繰り返していきます。
時々、解けた問題も挟んで解くことで意欲が下がらず継続できます。


お子さまの「わからない」を知ることの小さな積み重ねが、大きな成長へと繋がります。

私共は「わかる」にしていくために実践しております。

「意欲」や「自信」が付き、能力が上がることでお子さまも親御さまも不安が軽くなっていくのを

近くで見ております。

お子さまと共に継続して合格レベルまでにしていきましょう。