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お子さまの気持ちがわからない時

今日から新年度が始まります。

入園された方、進級された方、新たな環境に緊張し戸惑いながらドキドキ、ワクワク

胸を膨らませスタートされたことでしょう。

幼稚園で年長組になると、いよいよ受験の年という実感が湧いてくると思います。


「もう 年長組さんなんだから」

「年長組になったから、これもできるでしょ」とつい言ってしまうことはないでしょうか。

学年が上がれば成長すると考えがちですが、時間と共に行動面や精神面が急に上がるわけ

ではありません。

学年が上がりお子さまへの期待値が高かくなってしまうかもしれないです。

これまでの継続がその節目に、意識の成長として出てくることはあると思います。

前向きな言葉をかけて良い方向へ導いていきましょう。


前向きになる言葉がけ

「さすが年長組さんだね」「こんなことができるなんてやはり年長組さん」

前向きになる言葉をかけると意欲も自信もついていき良い方向に伸びていきます。

これからは講習や模試も増えていき、これまで学習したことを発揮しながら更に成長して

いかなければなりません。


気持ちに寄り添う

受験対策の習い事が忙しくなると、授業中にお子様の意欲が下がり疲れて嫌になってしまい、

落ち着きがなく足をふらふらと動かしたり、無意識に鉛筆を落としたり、話を聞いていなかったりというような行動が見られることがあります。

そういう時は 両手でメガネのようにして、お子さまの胸のあたりを見て話します。

以前、「先生のこのメガネは〇〇くんの気持ちが見えてしまうんだよ

『もう 疲れちゃった わからないからかんがえたくないよ。はやくおわらないかな』と

思っていない?」

と言うと、急いで自分の胸を見られないように隠そうとする可愛いしぐさを

見せてくれたことがあります。

日々、一生懸命に努力している純粋でありのままのお子さまの姿を見ると、

ここを乗り越えて「わかる」「できる」に導いて授業時間内に「できた」という達成感を

味わわせてあげたくなります。


 諦めないで考えた時の自分にしかわからないご褒美

「諦めないで頑張って考えると、自分にしかわからない嬉しいご褒美があるんだよ。」

「・・・?」

こちらの説明や助言や励ましの言葉を聞きながら諦めずに必死で考えていくうちに

「あ わかってきたかもしれない」という顔をします。

ここにかかる時間はお子様によって違いますが、精神力が強くないとかなり時間がかかって

しまいます。

叱らずに根気よく励ましたり、答えを導いていける言葉をかけていきます。

「一生懸命に考えているから顔がお兄さんになっているよ」

ここでも前向きな言葉がけは学習への高い意識となっていきます。

そこを越えると、こちらの発問 (授業中に行う意図的な問いかけ) や説明をスムーズに聞き入れ

ていくのがわかります。

問題もすらすらと解いて満足そうな表情になっていきます。

諦めず考えてできる喜びを味わうと、次の問題も解こうと意欲が湧いてその気持ちは表情から

手に取る様に伝わります。

この時の

〇次の問題を解こうと意欲が湧いてきた気持ち

〇わかって嬉しい

〇なんでだろう? 簡単に解ける

等という 「諦めないで考えた時の自分にしかわからないご褒美」を感じとることができます。

諦めずに継続していくことで、力を発揮していきます。

物ではない「諦めないで考えた時の自分にしかわからないご褒美」は簡単には感じられないですが

この「自己肯定感」「達成感」を味わったお子さまのこの先の成長は著しく表れていきます。

出会えたお子さまの 学ぶ力を育て、乗り越える心を養うお手伝いが出来れば幸いです。