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ペーパー学習の設問の聞き取り力の大切さ

問題に慣れるだけで力はつく!?

年中クラスまではペーパーの問題は解けていたのに、年長クラスになり問題のレベルが上がるとできなくなってしまった。毎週の宿題も理解できないまま次の授業を受け、できない問題が増えて追いつかなくなってしまっている。できているお友達はいらっしゃるのにうちはできない・・ というご相談を受けることがあります。


問題は複合的に出題される

これまで学習したいくつかの領域の基本問題を学習すると、次のステップは領域が複合的に出題されます。例えば「三角形がいくつでできていますか?」という問題には数・図形合成・模写・処理するなどが複合されて問われることがあります。

○図形パズルでは構成できる。

○数は数えられる。

○図形の分割線が描ける。

 ですが、複合問題になると設問が聞き取れなくなったり、既習内容を応用できなくなり時間が足りなくなったりということが起こります。さらに難問になると、ペーパーの問題の配置が複雑になり、指示も複数になり2つ以上のことを問われる問題もあります。ペーパーの適切なところを見ながら、短時間で理解し指示通りに解答が難しくなって、設問を聞いて考えている間に1問も解けないことも少なくないです。

それではどうやったら設問を正しく聞き取れるようになるのでしょうか?


設問を正しく聞きとるポイントは

繰り返し解き、問題に慣れるだけでは正しく聞きとることは難しいです。

○同じ問題を何度も解く!?

答えを覚えてしまい応用がきかなくなることがあります。

○類題を数多く解く!?

効果的ではありますが、設問をわかりやすく解説してしまい自分の力だけで解いていなかったりすることがあります。また、他に学習することが多く、一つの領域だけに時間をかけられない、その問題が嫌になって苦手意識を持ってしまうなどのことが起こってしまいます。


設問の聞き取り力をつけるには

1.できない問題は時間をかけて1回で理解させようとしない。数回にわたり継続して学習する。

2.同じ具体物だけでなく、他の具体物を使用しアプローチの仕方を変える。お子様が興味を持っていることに関連させたりする。

3.ペーパー学習以外の時間でも具体物で遊びながら学べる環境をつくる。

4.設問を1度そのまま読む。2度目も同じ様にそのまま読む。1度目は聞き取れなくても2度目でわかることがあります。それ以上は少しずつ「できるだけ自分で考える・思考力を高める」解説を加えていきます。

5.できた喜びを味わわせ、自信をつけ意欲を高める。


目標を決めて計画的に

小学校の試験日は決まっているので計画的に、できないことを焦らず少しずつできることから始めてみるのはいかがでしょうか。

得意な領域は多少設問が難しくても理解に余裕があるので解けることも多いです。

苦手意識は持たせずに「1回で解けない問題ある」ということを知り、学習の積み重ねの大切さもわかっていきます。


設問を聞き取る力は合否に影響し、小学校から学習の設問の読み取りに繋がる

設問を聞き取る力はペーパー以外の口頭試問、行動観察、指示制作、体操、面接にも繋がります。

また、就学後の「設問の読み取り」に大きく影響していきます。


生活の中での会話で聞きとり力を高められる

〇相手の話を理解しようとしながら聞く。

〇相手の話を聞いて何を伝えたいかを考え、答えられる。

〇会話の中から新しい言葉や表現を覚えていく。

〇相手の言葉に耳を傾け、人間関係を築いていく。

お子さまの話に耳を傾け会話をすることで、聞きとる力をつけられることを意識することも大切です。

大好きなお父様、お母様との会話から楽しく学び、満ち足りた時間を過ごせます。


できることから意識する

わかっていても実際にやってみようとすると、習いごとや日々の生活に追われ上手くいかないこともあると思います。

何かひとつでも意識するだけで、お子様が良い方向へ変わっていくこともありますので、今日から始めてみてはいかがでしょうか。